純正律(読み)ジュンセイリツ

デジタル大辞泉 「純正律」の意味・読み・例文・類語

じゅんせい‐りつ【純正律】

純正調

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精選版 日本国語大辞典 「純正律」の意味・読み・例文・類語

じゅんせい‐りつ【純正律】

  1. 〘 名詞 〙じゅんせいちょう(純正調)

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百科事典マイペディア 「純正律」の意味・わかりやすい解説

純正律【じゅんせいりつ】

和音理論によって,単純な振動比の計算で決めた音程による調律振動数3:2を5度,5:4を長3度として各音を構成する。純粋な響きをもつが,転調には不便。物理学者・音楽学者の田中正平〔1862-1945〕は1889年,1オクターブにつき46音をもつ純正調オルガンを製作した。→平均律

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世界大百科事典(旧版)内の純正律の言及

【音律】より

…この長3度は全音2個の積重ねとして得られたもので(9/8×9/8=81/64),特に2全音(ディトヌスditonus)と呼ばれる。
[純正律]
 西洋のポリフォニーにおいて,14世紀までは完全5度と完全4度が和声音程の中心だったが,15世紀に入ると長・短3度の重積による3度和声が主流となり,それとともに,不協和な長3度をもつピタゴラス音律に代わって,純正律が好まれるようになった。純正律とは,自然倍音列に現れる純正5度(3/2)と純正長3度(5/4)の組合せによって,音階中の諸音が単純な整数比となるように定められた音律である。…

※「純正律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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