紫福郷(読み)しぶきごう

日本歴史地名大系 「紫福郷」の解説

紫福郷
しぶきごう

近世の紫福村一帯と思われるが、正確な郷域は不詳。

郷名は永仁四年(一二九六)七月一六日付地頭見島三郎宛の宗康問状案(三浦家文書)に「阿武郡紫福郷住僧蓮真申沙門堂院主職事云々」とみえ、見島氏が知行していたことがわかる。毘沙門堂については明らかでないが、弘長三年(一二六三)一二月付の長門紫福郷地頭等連署充文(三浦家文書)にもみえる。また三浦家文書の永仁六年三月一四日付長門紫福郷地頭三善某充文に「宛賜 紫福郷高木寺院主職事」、元亨四年(一三二四)正月二〇日付尼蓮信譲状に「譲与 紫福郷高木寺沙門堂別当職之事」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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