紫雲寺跡(読み)しうんじあと

日本歴史地名大系 「紫雲寺跡」の解説

紫雲寺跡
しうんじあと

[現在地名]山鹿市山鹿 九日町

湯町のひろ町裏手に所在した中世寺院。「国誌」によると禅宗(曹洞)すぎ日輪にちりん寺末という。本尊は観世音。「鹿郡旧語伝記」によると治承年中(一一七七―八一)に山鹿太郎重光の建立と伝えるという。寛文九年(一六六九)の「一統志」に「紫雲寺観音 禅」とある。集雲寺とも記された(国誌など)。当初は天台宗とも伝え、獅音寺と称していたのを康正年間(一四五五―五七)隈部忠直が紫雲寺と改めたという(鹿郡旧語伝記など)。「国誌」などによると寛文二年惣庄屋牧野安左衛門は古跡を知らせるため、湯町某方に質物としてあった玉名たまな石尾いしのお(現玉名市)の観音を買い求め一堂を建て、日輪寺の弟子恵妙を招き一庵を結んだという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む