細井貞雄 (ほそいさだお)
生没年:1772-1823(安永1-文政6)
江戸後期の国学者。江戸の人。通称藤十郎,号は昌阿また詞花堂。家業は幕府の桶御用で,屋号山田屋。はやく家業から身を退き,浅草に閑居して学問にいそしむ。はじめ山本正臣に入門して国学を修め,のちその縁で大炊御門(おおいみかど)家に有職故実を学んだ。《宇津保物語玉琴》などの先駆的業績を遺したのをはじめ,姓氏の研究に力を入れ,《姓氏考》を著す。著書はほかに《五十音考》《玉椿》など。
執筆者:鈴木 淳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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細井貞雄 ほそい-さだお
1772-1823 江戸時代後期の国学者。
安永元年生まれ。山本正臣に国学をまなび,大炊御門(おおいみかど)家で有職故実をおさめる。姓氏や「宇津保物語」研究に力をそそぎ,「姓氏考」「宇津保物語玉琴」などをあらわした。文政6年9月2日死去。52歳。江戸出身。通称は藤十郎。号は昌阿,詞花堂。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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