細棹(読み)ホソザオ

精選版 日本国語大辞典 「細棹」の意味・読み・例文・類語

ほそ‐ざお‥ざを【細棹】

  1. 〘 名詞 〙 三味線の種類の一つ。棹の太さによって三種に分けたうちの最も細い三味線。音量が小さい。長唄、山田流箏曲などに用いる。
    1. [初出の実例]「太刀長刀をとる手には、しゅたんのほそざほをにぎり」(出典:黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)下)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「細棹」の意味・わかりやすい解説

細棹
ほそざお

三味線を棹の幅によって便宜的に太棹(ふとざお)、中棹(ちゅうざお)、細棹の三つに分類したものの一つ。長唄(ながうた)三味線などが含まれる。

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の細棹の言及

【三味線】より

…太いものを太棹といい,義太夫節などで用いる。細いものを細棹といい,長唄,小唄,河東節,荻江節などで用いる。その中間のものを中棹といい,常磐津節,清元節に用いるものをいうが,地歌などでは演奏者によって太さの差があり,あまり適当な名称とはいえない。…

※「細棹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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