普及版 字通 「紵」の読み・字形・画数・意味
紵
11画
[字訓] いちび
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ちよ)。〔説文〕十三上に「(けい)(あさ)の屬なり。細きを(せん)と爲す。布白くして細きを紵と曰ふ」とあり、上質の麻布をいう。祭衣に用いることが多く、〔周礼、天官、典(てんし)〕の職は、その生産を管理するものである。
[訓義]
1. ほそあさぬの、いちびで作る。いちび。
2. 字はまたに作る。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕紵 豆久利(てづくり)〔和名抄〕紵 式に云ふ、紵布三端、今按ずるに、紵の紵、俗に布の二字を用ふ。阿佐沼乃(あさぬの)と云ふ。是れなるか 〔名義抄〕紵 テヅクリノヌノ・アサヌノ・ヌノ 〔字鏡集〕紵 テヅクリ・アサ・アサヌノ・タツ・ヲウム・ヌノ・ヌキ・テヅクリヌノ
[熟語]
紵衣▶・紵縞▶・紵絮▶・紵▶・紵布▶・紵麻▶
[下接語]
紵・綺紵・紵・夾紵・紵・縞紵・細紵・青紵・雪紵・素紵・紵・白紵・麻紵・綾紵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報