経略安撫使(読み)けいりゃくあんぶし(その他表記)jing-lüe-anfu-shi; ching-lüeh-an-fu-shih

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経略安撫使」の意味・わかりやすい解説

経略安撫使
けいりゃくあんぶし
jing-lüe-anfu-shi; ching-lüeh-an-fu-shih

中国,宋代の官職真宗の頃北辺の地に経略使がおかれ,軍馬を司った。また,地方には軍政を司る安撫使がおかれていた。仁宗のときに嶺南の地で蛮人反乱が起きて重大化すると,その地の安撫使は経略使も兼ね,経略安撫使と呼ばれた。その後,主として辺境におかれ,初めは一路の軍政だけであったが,のちには訴訟銭穀出納をも行い,権限が増大した。

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世界大百科事典(旧版)内の経略安撫使の言及

【路】より

…宋は国初,唐の(どう)を継承したが,2代太宗のときに路と改称し,行・財政,警察,軍事などの監督区分とした。それぞれの長官を転運使,提点刑獄,経略安撫使などと呼ぶ。最初全国を15路に分け,11世紀末には23路となったが,南宋は15~17路であった。…

※「経略安撫使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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