経鼻内視鏡(読み)ケイビナイシキョウ

デジタル大辞泉 「経鼻内視鏡」の意味・読み・例文・類語

けいび‐ないしきょう〔‐ナイシキヤウ〕【経鼻内視鏡】

鼻腔びこうから挿入し、食道を観察する内視鏡直径は5~6ミリメートル程度で、口から挿入する経口内視鏡に比べて細く、強い嘔吐おうと反射を起こす舌根に触れることがないため、苦痛が少なく、息苦しくないとされる。検査中の会話が可能。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「経鼻内視鏡」の意味・わかりやすい解説

経鼻内視鏡
けいびないしきょう

上部消化管(食道、胃、十二指腸)の検査・処置に用いられる、鼻から挿入する5~6ミリメートル程度の細径の内視鏡のこと。ファイバースコープ(ビデオスコープ)を通じて、上部消化管の内部をリアルタイムに観察・記録することができる。

 従来の口から挿入する内視鏡(経口内視鏡)管の半分程度の直径であり、検査中に会話ができたり、嘔吐(おうと)反射が起こりにくいなど、一般に経口内視鏡よりも苦痛が少ない。ただし、鼻腔(びくう)が狭い場合などには挿入が困難であったり、鼻出血などを伴うこともある。

 観察・記録のみならず、場合によりポリープなどの組織採取も可能で、性能の向上とともに広く使用されるようになったが、経口内視鏡と比較すると画質や処置性能に劣る側面があるため、検査や治療・処置の内容によって経鼻内視鏡と経口内視鏡が使い分けられている。

[編集部 2017年4月18日]

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