日本歴史地名大系 「絵師村」の解説 絵師村えしむら 岡山県:笠岡市絵師村[現在地名]笠岡市絵師富岡(とみおか)村の北にあり、応神(おうじん)山を背に北は馬飼(まかい)村、東は今立(いまだて)川を挟み新庄(しんじよう)村(現浅口郡里庄町)など。南端を浜(はま)街道が東西に走る。元和五年(一六一九)備後福山藩領となり、以後領主の変遷は笠岡村に同じであったと考えられる。寛永備中国絵図には「江志村」とあり高一六九石余、笠岡村と新庄村・西大島(にしおおしま)村に挟まれた入海に面しているが、延宝二年(一六七四)当村地先の干潟を干拓した富岡新田の造成により海浜はなくなった。同新田灌漑のため、翌三年当村内に鵜(う)の池が造築された。卯の年にできたので命名されたもので、池敷提供にあたっては替地を富岡村地内に与えられた。元禄一〇年(一六九七)に同池の土砂留として応神山南麓の古坊(ふるぼう)池を富岡村が買収。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by