絵本番付(読み)エホンバンヅケ

関連語 名詞 だい

精選版 日本国語大辞典 「絵本番付」の意味・読み・例文・類語

えほん‐ばんづけヱホン‥【絵本番付】

  1. 〘 名詞 〙 芝居番付の小冊子。表紙に座名と狂言の外題(げだい)を、裏表紙に作者名を載せる。内容は序幕から大切まで一幕一幕の場面を絵で表わし、人物のかたわらに役名、および役者名、しぐさなどを記入したもの。芝居茶屋から発行された。芝居絵双紙。芝居絵本。絵番付絵草紙番付。えほん。〔滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の絵本番付の言及

【絵尽し】より

…菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の《古今絵づくし》《団扇(うちわ)絵つくし》といった類である。浄瑠璃,歌舞伎では,筋書本をかねた一種の絵本番付をさしていう。上方の浄瑠璃を例にとれば,正本(しようほん)の中に当り場面が絵画化されて入り,それだけを抜き出して絵本としたものが売り出されたりしていた。…

【番付】より

…続いて興行ごとの演目や配役を知らせる〈辻番付〉や〈役割番付〉が刊行される。また演目の内容を絵にした〈絵本番付〉もある。以上の4種を,時代による変化にはこだわらず,形式がほぼ固まった宝暦期(1751‐64)のものの基本を説明する。…

※「絵本番付」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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