継ぎ継ぎ(読み)ツギツギ

デジタル大辞泉 「継ぎ継ぎ」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐つぎ【継ぎ継ぎ/次次】

身分地位などが、その次に位置する人たち。
随身小舎人童こどねりわらは、―の舎人などまで」〈・若菜下〉
子孫
「いよいよかの御―になり果てぬる世にて」〈橋姫
種々の小布こぎれを縫い合わせて作ったもの。
下り手のかたし目貫き、―のよだれ掛け」〈浮・五人女・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「継ぎ継ぎ」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐つぎ【継継・次次】

  1. [ 1 ]
    1. 後に続くこと。次から次へと続けざまであること。
      1. [初出の実例]「つぎつぎの節会どもも皆聞召す」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 身分や地位などで、ある人の次に位置するもの。ある者に比べてそれ以下の者たち。したじた。
      1. [初出の実例]「后といひ、まして、それよりつぎつぎは、やむごとなき人といへど、みなかならず、安からぬ物思ひ添ふわざ也」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
    3. 子孫。
      1. [初出の実例]「いよいよかの御つぎつぎになり果てぬる世にて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)
    4. ( 継継 ) 種々の小布(こぎれ)を縫い合わせて作ったもの。つぎはぎをしたもの。つぎだらけのもの。
      1. [初出の実例]「女の老若によらず、継々(ツギツギ)の小袖着する事」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一四)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「に」「と」を伴って用いる ) 続けざまであるさまを表わす語。次から次へと。順々に。
    1. [初出の実例]「のりのまにま長く遠く、今始めて次々賜はりゆかんものぞ」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)四月一五日・宣命)
    2. 「おのづから、人の、をかしきことに語り伝へつつ、つぎつぎに聞きもらしつつ、ありがたき世語りにぞ、ささめきける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む