継戦能力(読み)けいせんのうりょく(その他表記)war sustainability

共同通信ニュース用語解説 「継戦能力」の解説

継戦能力

有事の際、組織的な戦いを続けるための能力。日本が侵略を受けた場合、米軍が日本国内の基地や米本土から到着するまで自衛隊単独で対処する必要がある。日米共同作戦に当たる上でも、弾薬備蓄に加え、予備自衛官を含む人員の確保、物資の輸送能力などが課題となる。ロシア軍に侵攻されたウクライナは欧米各国から弾薬やミサイルの提供を受け、戦闘を継続。攻撃の被害を最小限にするには、基地内の航空機を防護する「掩体えんたい」といった施設も求められる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「継戦能力」の意味・わかりやすい解説

継戦能力
けいせんのうりょく
war sustainability

有事の際に組織的な戦闘を継続する能力をいう。現行の防衛構想によれば,日本が独力で侵略を排除できない場合には,米軍の有事来援を待たねばならず,その意味で,自衛隊の継戦能力の確保は,日米安保体制の根幹にかかわる問題である。継戦能力を維持するためには,人員の面では有事の補充要員としての予備自衛官の確保が,作戦用資材の面では弾薬,ミサイル,魚雷などの備蓄が重要である。日米安保事務レベル協議などを通じて,アメリカは自衛隊の継戦能力の向上を繰り返し求めている。

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