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綴方生活 つづりかたせいかつ

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世界大百科事典 第2版の解説

つづりかたせいかつ【綴方生活】

1930年代の生活綴方運動を担った教員たちの実践発表,論争の主舞台となった教師向け全国雑誌。子ども向け雑誌《綴方読本》をもつ。1929年10月,編集人志垣寛,文園社刊で始まったが,翌30年10月,編集人小砂丘(ささおか)忠義,郷土社刊となる。この号に,〈綴方教育を中心〉として教育方法の確立をめざす旨を説く同誌第2次同人の宣言文が発表され,生活綴方の雑誌としての方向が決まった。初期は,雑誌《赤い鳥》やプロレタリア教育の教員たちとの論争,児童文集の紹介,ルポ,官製ジャーナリズムの批判などを内容にしていたが,35年ころから,北方教育社,伯西教育社など各地に生まれた綴方教師の集団の実践記録を中心に編集が行われるようになった。

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世界大百科事典内の綴方生活の言及

【小砂丘忠義】より

生活綴方,生活記録の方法の確立に足跡を残した高知県の小学校教師,のち編集者。本名笹岡忠義。…

【生活綴方】より

… 生活綴方は,はじめ地方農山漁村の公立小学校の教室とその校区青年会で始まったが,学校では国定教科書のなかった国語科綴方(作文)の時間を使って主におこなわれた。その原型を打ち出した一人である小砂丘(ささおか)忠義は高知県の山村の小学校での実践をへて,1930年から《綴方生活》を編集,全国的な運動の契機をつくったが,その伏線として芦田恵之助の随意選題綴方の主張や鈴木三重吉の《赤い鳥》(1918創刊)による綴方のリアリズムの運動があった。農村の疲弊が進むなかで,東北地方では秋田の青年教師たちを中心に《北方教育》(1930)が創刊され,社会科学的な観点から生活を把握する眼を綴方を通して育てようとする〈北方性教育運動〉が展開された。…

※「綴方生活」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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