(読み)シャク

普及版 字通 「綽」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
18画

[字音] シャク
[字訓] ゆるやか・しとやか

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は卓(たく)。卓に約(しやくやく)の(しやく)の声がある。〔説文〕十三上に素に従うを正字とし、「(ゆる)やかなり」という。(緩)の正字もまた、素に従う字である。素は糸たばを括って染め残した部分で、余分となるところをいう。ゆえに綽緩(しやくかん)の意が生ずる。〔孟子、公孫丑下〕に「綽綽然として餘裕らざらんや」とは、進退にゆとりのあることをいう。

[訓義]
1. ゆるやか、糸の余分のあるところ。
2. しなやか、しとやか。
3. おおい、ゆたか。

[古辞書の訓]
名義抄〕綽 ヒロシ・ユタカニ 〔字鏡集〕綽 ユタカナリ・ヒロシ・ユタカニ・ヨロシ・ユルナリ・ユルルカナリ

[語系]
綽()・tjikは同声。は明るくてめだつことをいい、綽もゆたかで多い意。染め残ってめだつ部分である。

[熟語]
綽斡綽異綽寛綽起綽兮綽楔綽見綽乎・綽号・綽綽・綽然綽態・綽的綽名・綽約綽裕・綽立
[下接語]
間綽・寛綽・軽綽・勾綽・弘綽・和綽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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