海外からの輸入が想定以上に増えた際に、一時的に物品の関税を引き上げたり、輸入を制限したりすること。安価な輸入品が大量に流入し、国内産業の打撃となるのを防ぐ狙いがある。日本政府が米国産などの冷凍牛肉を対象に2017年8月1日に発動したセーフガードは、関税率が8カ月間にわたって38・5%から50%に引き上げられ、米国側の強い反発につながった。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
… 次に,いままでその重要性を指摘されてきた非関税障壁についてもメスが入れられ,〈政府調達〉〈スタンダード〉〈補助金・相殺関税〉〈関税評価〉に関する国際協定が合意された。しかし特定商品の輸入急増が国内産業に大きな被害を与える場合に発動する緊急輸入制限(セーフガード規定,GATT19条)については,これを特定国について認める(選択的にする)か否かをめぐって紛糾し,ついに合意対象からはずされ,引き続き討議されることになった。 その後,86‐93年にわたって〈ウルグアイ・ラウンド〉の多国間貿易交渉が行われ,これらの懸案のほか,サービス貿易や知的所有権,保護主義的傾向の強い農業分野などが取りあげられた(〈ウルグアイ・ラウンド〉の項参照)。…
…この措置を一般に〈セーフガード〉とよんでいる。〈緊急輸入制限条項〉と訳すこともある。セーフガード発動の具体的措置としては,関税引上げ,関税割当制度(一定の割り当てられた数量以上の輸入に高関税を課す制度)の導入,課徴金の賦課,輸入数量割当て,輸入ライセンス発給停止などがある。…
※「緊急輸入制限」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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