総力外交(読み)そうりょくがいこう(その他表記)total diplomacy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総力外交」の意味・わかりやすい解説

総力外交
そうりょくがいこう
total diplomacy

1950年3月アメリカの D.アチソン国務長官が,アメリカの外交基本方針を述べた演説で用いてから一般化した言葉。その後,この言葉は,権力者全権を与えた大使を通じて外国と折衝する古典的外交のあり方とは違って,外交の幅が飛躍的に広がった状態をさす言葉となった。学生,教育者,科学者,ジャーナリスト,市民指導者,国会議員といった国民のあらゆる層が,外国との接触を通じて国家間の関係に著しい影響を与える状態のことである。

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