練色(読み)ねりいろ

精選版 日本国語大辞典 「練色」の意味・読み・例文・類語

ねり‐いろ【練色】

〘名〙 白みを帯びた薄い黄色。
※能因本枕(10C終)一五二「衣のなえたるは、いづれもいづれもきたなげなる中に、ねり色の衣こそきたなけれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「練色」の解説

ねりいろ【練色】

色名一つ。漂白する前の練糸の色で、わずかに黄色みがかった。練糸とは生糸きいとに含まれる硬タンパク質セリシンを除去し、白い光沢と柔らかい手触りを出した絹糸のこと。平安時代から使われてきた伝統色名。現代では絹以外の布地にも色名として用いられる。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android