縦・竪・経(読み)たて

精選版 日本国語大辞典 「縦・竪・経」の意味・読み・例文・類語

たて【縦・竪・経】

〘名〙
上下または前後の方向、長さ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
立体平面の一番長い方向、長さ。
③ 東。
万葉(8C後)一・五二「大和の 青香具山は 日の経(たて)の 大き御門に」
南北の方向。また、その距離。
※俳諧・蕪村句集(1784)夏「すずしさや都を豎にながれ川」
織物のたていと。
※万葉(8C後)八・一五一二「経(たて)もなく緯(ぬき)も定めずをとめらが織るもみち葉に霜な降りそね」
⑥ 組織や機構において、上下の関係にあること。
※世界平和を主題に(1922)〈千葉亀雄〉「その相愛しようとする意識を遮ぎるところの、横の国家がある。縦の階級がある」

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