千葉亀雄(読み)チバカメオ

デジタル大辞泉 「千葉亀雄」の意味・読み・例文・類語

ちば‐かめお〔‐かめを〕【千葉亀雄】

[1878~1935]評論家山形の生まれ。「国民新聞」「読売新聞」などの記者となり、大正期の文学運動を推進した。著「新感覚派の誕生」など。

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精選版 日本国語大辞典 「千葉亀雄」の意味・読み・例文・類語

ちば‐かめお【千葉亀雄】

  1. ジャーナリスト評論家。山形県出身。「時事新報」「読売新聞」「大阪毎日新聞」などの記者となり、「サンデー毎日」で大衆文学育成に努めた。著に「日本仇討物語」など。明治一一~昭和一〇年(一八七八‐一九三五

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百科事典マイペディア 「千葉亀雄」の意味・わかりやすい解説

千葉亀雄【ちばかめお】

評論家,ジャーナリスト。別号江東,莫愁など。山形県生れ。東京専門学校(現,早稲田大学中退。投稿専門の文芸雑誌文庫》で活動を開始,のちに同誌記者となる。その後《日本人》《日本》などを経て《国民新聞》《読売新聞》《大阪毎日新聞》《東京日日新聞》など新聞界へ。文芸批評家として活躍し,〈新感覚派〉の命名で知られる。大衆文学育成にも貢献した。著書に《悩みの近代芸術》など。

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20世紀日本人名事典 「千葉亀雄」の解説

千葉 亀雄
チバ カメオ

大正・昭和期の評論家,ジャーナリスト 読売新聞編集局長;東京日日新聞学芸部長・編集局長。



生年
明治11(1878)年9月24日

没年
昭和10(1935)年10月4日

出生地
山形県酒田市

別名
号=江東,莫愁,露靂火

学歴〔年〕
早大高師部中退,東京外語中退

経歴
「文庫」「日本」「日本及日本人」の記者をしたあと国民新聞、時事新報、読売新聞、東京日日新聞(現毎日新聞)等の学芸部長や編集局長を歴任。読売時代には「婦人」欄を設けて婦人問題にも多大の関心を示した。一方、文芸評論家としても活躍し、大正13年には「世紀」に「新感覚派の誕生」と題する評論をのせ、横光利一、川端康成らの文学グループを“新感覚派”と名付けている。また立教大学などで教鞭をとった。著書に「悩みの近代芸術」「異性を観る」「明治の文学」「大正文学概説」「ペン縦横」「新聞十六講」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千葉亀雄」の解説

千葉亀雄 ちば-かめお

1878-1935 明治-昭和時代前期の新聞記者,評論家。
明治11年9月24日生まれ。時事新報,読売新聞などをへて東京日日新聞(現毎日新聞)で学芸部長,編集顧問をつとめる。文芸評論でも活躍し,「新感覚派」の命名者。昭和10年10月4日死去。58歳。山形県出身。東京専門学校(現早大)中退。号は江東,莫愁,露靂火。著作に「悩みの近代芸術」「ペン縦横」など。

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367日誕生日大事典 「千葉亀雄」の解説

千葉 亀雄 (ちば かめお)

生年月日:1878年9月24日
大正時代;昭和時代の文芸評論家;新聞記者
1935年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の千葉亀雄の言及

【新感覚派】より

…1924年(大正13)10月に同人雑誌《文芸時代》(1927年5月終刊)が創刊され,そこに結集した横光利一,川端康成,中河与一,今東光,片岡鉄兵らがこの名で呼ばれ,表現技法の革新を行った。命名者は千葉亀雄で《世紀》24年11月号誌上の文芸時評で〈新感覚派の誕生〉をうたったことによりこの名が文壇に定着した。代表作には横光の《頭ならびに腹》(1924),川端の掌編小説集《感情装飾》(1926),中河の《肉体の暴風》(1929)などがある。…

※「千葉亀雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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