縦帆(読み)ジュウハン

デジタル大辞泉 「縦帆」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐はん【縦帆】

帆船船首船尾を結ぶ線に沿って、帆柱片側に張られる帆。三角型の帆が多く、操帆作業が容易で、風上への逆走性能にすぐれ、小型船に多い。スクーナーがその典型。⇔横帆

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精選版 日本国語大辞典 「縦帆」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐はん【縦帆】

  1. 〘 名詞 〙 帆の上下に桁(けた)を結び、桁の一端を帆柱に結びつけて、操作するようにした帆。横風逆風での帆走に適し、スクーナー型はこの帆装をもつ典型。⇔横帆

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世界大百科事典(旧版)内の縦帆の言及

【帆船】より

…こうなると帆船の定義が問題となるが,主として帆で走らせる船は機関の有無によらず帆船であるとする解釈がふつうである(例えば〈船舶法施行細則〉1条3項)。
[横帆と縦帆]
 舟を進める最初の手段は人力でこぐことだったにちがいない。やがて風が後ろから吹いていると楽にこげること,それは風が押してくれているからだと気づく。…

【舟∥船】より

…構造が中国独特のもので多数の横隔壁と厚い外板を基本とする。一方,当時の記録によると舵は船尾に取りつけられ,帆はすでに現代のジャンクのような縦帆を使っていたようである。なお,船尾中央に取りつける舵はすでに1世紀ころの広州の墳墓から発見されたサンパン型の船の模型に見られる。…

※「縦帆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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