横帆(読み)おうはん

精選版 日本国語大辞典 「横帆」の意味・読み・例文・類語

おう‐はん ワウ‥【横帆】

〘名〙 (square sail の訳語) 帆桁(ほげた)帆柱に対して左右対称、かつ水平にとりつけ、これに展張する矩形の帆。古代から使われた典型的な帆で、追風帆走に適し、和船の帆もこの形式に属する。⇔縦帆
流星(1924)〈富ノ沢麟太郎〉一「男の馳けて行く靴音は、彼女の耳へ風に嬲られる横帆のやうに突き射って来た」

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デジタル大辞泉 「横帆」の意味・読み・例文・類語

おう‐はん〔ワウ‐〕【横帆】

帆船帆桁ほげたに取り付け、船首船尾を結ぶ線と直角に張られる帆。追い風による順走に適する。⇔縦帆じゅうはん

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世界大百科事典(旧版)内の横帆の言及

【帆船】より

…こうなると帆船の定義が問題となるが,主として帆で走らせる船は機関の有無によらず帆船であるとする解釈がふつうである(例えば〈船舶法施行細則〉1条3項)。
[横帆と縦帆]
 舟を進める最初の手段は人力でこぐことだったにちがいない。やがて風が後ろから吹いていると楽にこげること,それは風が押してくれているからだと気づく。…

【帆船】より

…こうなると帆船の定義が問題となるが,主として帆で走らせる船は機関の有無によらず帆船であるとする解釈がふつうである(例えば〈船舶法施行細則〉1条3項)。
[横帆と縦帆]
 舟を進める最初の手段は人力でこぐことだったにちがいない。やがて風が後ろから吹いていると楽にこげること,それは風が押してくれているからだと気づく。…

※「横帆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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