縹・花田(読み)はなだ

精選版 日本国語大辞典 「縹・花田」の意味・読み・例文・類語

はなだ【縹・花田】

〘名〙
① 「はなだいろ(縹色)」の略。
書紀(720)持統四年四月(寛文版訓)「務(む)の八級には浅(うすき)緑、追(つい)の八級には深(こき)(ハナタ)、進(しん)の八級には浅縹
② 襲(かさね)の色目の名。表も裏も縹色になっているもの。
海鼠(なまこ)をいう女房詞
御湯殿上日記‐文明一七年(1485)一二月七日「新大よりはなたまいる」
④ 「はなだがみ(縹紙)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※大塔物語(1466頃か)「次白糸赤綴、縹、洗革小桜威等之色々筒」

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