繰上る(読み)クリアガル

デジタル大辞泉 「繰上る」の意味・読み・例文・類語

くり‐あが・る【繰(り)上(が)る】

[動ラ五(四)]
繰り上げられた状態になる。「先方都合会議時間が三〇分―・る」「次点のA氏が―・って議席を得た」⇔繰り下がる
足し算で、ある位の数の和が二けたになったとき、一つ上の位に数が加わる。⇔繰り下がる

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精選版 日本国語大辞典 「繰上る」の意味・読み・例文・類語

くり‐あが・る【繰上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 次第に上方へ持ち上がる。また、順に次へ送られる。
    1. [初出の実例]「操上る自在の五架茶煮こぼれ〈石意〉 人をちからに冬の蛼〈石髪〉」(出典:俳諧・七柏集(1781)貢もの奉ける序、八丈の風宜、予が草扉を訪らはれけるに、〈略〉すみだ川に棹さしける折から)
  3. 順序が早くなる。期日などが予定より早くなる。
    1. [初出の実例]「それぞれ卒業が繰上がるとの事であった」(出典:春の城(1952)〈阿川弘之〉一)
  4. 加え算で、ある位の数の和が二桁(けた)以上になったとき、一つ上の位に一が加わる。

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