八丈(読み)はちじょう

  • はちじょう ‥ヂャウ
  • はちじょう〔ハチヂヤウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八丈絹ともいう。原産地とされる伊豆八丈島産の黄八丈を中心とした,平織絹織物。八丈島産のものを本八丈と呼び,類似品が各地で生産されるようになった。着尺地,夜具地などに用いられる。また各地で生産されているものに,黒八丈,米沢黄八丈,鳶八丈,鵞八丈,八丈紬,紅八丈などがあり,美濃八丈,尾張八丈などの名も残っている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘名〙
① 一丈の八倍。約二六メートル。
※今昔(1120頃か)二六「文の綾十疋・美(うるはしの)八丈十疋・畳綿百両」
③ 八丈島産の平織りの絹布の総称。島内で作られる八丈刈安・マタミなどの植物染料によって染められるもの。多くは縞物で、黄八丈の類をさすことが多い。
※浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中「まきぞへが入るならばわしが繻子の帯もあり、八丈の袷もござんす」
※雑俳・揉鬮題折句(1751‐64頃)「八丈の石を土産(みやげ)に入て来る」

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