置換基効果(読み)チカンキコウカ

化学辞典 第2版 「置換基効果」の解説

置換基効果
チカンキコウカ
substituent effect

分子を構成している一部の基をほかの基と置換すれば,分子の性質や反応性に変化が起こる.これを置換基効果という.置換基によって分子が電子的に変化する場合と,立体構造的に変化する場合とに大別されるが,置換基の電子供与性や電子求引性に注目した誘起効果静電効果,量子化学的な共鳴が関係するエレクトロメリー効果メソメリズム効果などの電子論で説明されている.ハメット則はその先駆けとなった有機化学反応の代表的な経験則である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android