罰文(読み)ばつぶん

精選版 日本国語大辞典 「罰文」の意味・読み・例文・類語

ばつ‐ぶん【罰文】

〘名〙
古文書の一形式。神仏にかけていつわりのないことを誓った文書誓約が真実であることを強調し、もしそれに違背した場合には神仏の罰を受けることを明記した文書。契約が永続することを前提にし、後日証文となるものであった。起請文。告文(こうもん)神判誓詞。ばちぶみ。ばちもん。ばつもん。
東寺百合文書‐に・文安二年(1445)五月二一日・丹波大山荘一院谷百姓等起請文案「御百姓等以罸文申上候。忝日本国中大小神祇、別者当庄八幡若宮蒙御罸候」
② 罰の内容を記載した文書。
※陸軍省達第四十七号‐明治三〇年(1897)四月七日「罰期中に在る者は其満期若くは解除の際罰文と共に諸部団隊長より衛戍司令官に引渡し」

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