美御嶽(読み)びたき

日本歴史地名大系 「美御嶽」の解説

美御嶽
びたき

[現在地名]竹富町新城

上地かみじ島の西部、集落の背後に位置する。一帯テリハボクフクギオオハマボウアダンクロツグトウツルモドキなど海岸性の雑木で覆われた密林で、嶽域全体を囲うものはない。ナハウガン(中御嶽)ともいう。「琉球国由来記」に「上地美御嶽」とみえ、神名フチコテダ(フチコ太陽)、御イベ名マスキヤ大アルジで、由来不詳とされている。伝承ではこの御嶽はもとは集落北方のポーン山にあったがサジという所に移り、さらにこの地に移ったという。この地で苧麻を植えたところ三本のトウツルモドキが勢いよく生えたので、よき地と判断され、御嶽はカイシャール御嶽(美しい御嶽)とよばれ「美御嶽」の文字を当てたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む