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美浜原発蒸気噴出事故 みはまげんぱつじょうきふんしゅつじこ

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知恵蔵2015の解説

美浜原発蒸気噴出事故

2004年8月9日、関西電力美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、福井県美浜町)のタービン建屋内で、放射能を含まない二次冷却水系の配管が破裂し、約140度の蒸気や熱水約885tが噴出した。原子炉は自動停止した。5日後に始まる定期検査に向け準備作業をしていた関電の協力会社の社員が熱水を浴び、5人が死亡、6人が負傷した。国内の原発では史上最悪の被害。経済産業省原子力安全・保安院は同年9月に美浜3号機の運転停止を命令。その後、関電は破裂した配管を炭素鋼製から、減肉しにくいステンレス製に交換。二次系配管の管理を強化し、原発の運転業務を統括する原子力事業本部を大阪市内の本店から、美浜町へ移転するなどの対策を講じた。国の事故調査委員会の最終報告書などによると、破裂した配管は1976年の運転開始から28年間、一度も検査されず、当初10mmあった肉厚は、国の基準4.7mmを大幅に下回る0.4mmまですり減っていた。敦賀区検は07年3月20日、二次系配管の管理を担当していた関電と子会社の社員計5人を業務上過失致死傷罪略式起訴した。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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