美福門院御所跡(読み)びふくもんいんごしよあと

日本歴史地名大系 「美福門院御所跡」の解説

美福門院御所跡
びふくもんいんごしよあと

[現在地名]下京区東塩小路釜殿町

鳥羽天皇の皇后藤原得子(美福門院)の御所跡。位置については「平家物語」巻四に「入道相国やうやうおもひなおて、(治承四年五月)十三日鳥羽殿をいだしたてまつり、八条烏丸の美福門院御所へ御幸なしたてまつる」とある。後白河法皇が平清盛から鳥羽殿幽閉を解かれ、当御所に移ったのである。「百錬抄」の養和元年(一一八一)二月一七日条の「今日行幸頼盛卿八条室町、件所元是顕隆卿家、(中略)平治比為美福門院御所」と考えあわせると、八条通の烏丸から室町の間にあったものと思われる。現東塩小路釜殿町(京都駅構内)にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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