日本歴史地名大系 「美馬郡」の解説
美馬郡
みまぐん
県の北西部に位置する。現郡域は北を讃岐山脈、南を
郡名の表記は「和名抄」の諸本ともに美馬で、訓は東急本国郡部に「美万」、名博本に「ミマ」とあり、異記・異訓はない。貞観二年(八六〇)三月二日当郡の西半を分割して
〔原始〕
現郡域では現在約八〇ヵ所の遺跡が確認されている。その多くは吉野川に面した脇・美馬・半田・貞光・穴吹各町の河岸段丘上に分布しており、一宇村・木屋平村の山間部では確認されていない。近年は吉野川沿いの沖積地・河床近くでも厚く堆積した土砂の下に遺跡が発見されており、今後沖積地における遺跡の確認が重要な課題となろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報