貞光川(読み)さだみつがわ

日本歴史地名大系 「貞光川」の解説

貞光川
さだみつがわ

一宇いちう村の最南端に位置する標高一七一一・六メートルの丸笹まるざさ山付近を源流とし、一宇村貞光町を北流して吉野川に注ぐ。延長二五・三キロ、流域面積一三五・五平方キロの一級河川。古くは木綿麻ゆうま川ともよばれ、流域が楮を原料とした糸(木綿)や麻の産地であったことがその名の由来と伝える(貞光町史)。流域は東西方向に延びる緑泥片岩(通称青石)からなる三波川帯を貫いて急峻なV字谷の横谷が形成され、崖崩れが起こりやすく、集落川底から数十―数百メートルの高さに位置する地滑り緩斜面に立地する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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