義門(読み)ぎもん

精選版 日本国語大辞典 「義門」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐もん【義門】

  1. 〘 名詞 〙 宗教哲学などでの一つ立場宗派学派などの類。
    1. [初出の実例]「往生はゆるさぬ流の中にも、義門(ギモン)まちまち也」(出典:米沢本沙石集(1283)一)
    2. [その他の文献]〔止観大意〕

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朝日日本歴史人物事典 「義門」の解説

義門

没年:天保14.8.15(1843.9.8)
生年:天明6.7.7(1786.7.31)
江戸後期の真宗の僧。真宗聖教の国語学的解明を行ったことで有名。出は東条氏。法名は霊伝。若狭国(福井県)妙玄寺伝瑞と縫の子。享和2(1802)年東本願寺学寮に入り,養念寺霊曜のもとに遊学した。聖教解釈に国語学の必要性を感じ,文化8(1811)年ごろから藤井高尚師事,本居春庭にも教えを請い,また江戸で太田全斎などに音韻学を学ぶ。天保3(1832)年若狭国法順寺で浄土三部経や唯信鈔などを講義し,親鸞や先学の点発・古訓を国語学的に解釈した。著書に『真宗聖教和語説』『奈万之奈』など。<参考文献>『東条義門書簡集』,三木幸信『義門の研究

(草野顕之)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「義門」の解説

義門 ぎもん

東条義門(とうじょう-ぎもん)

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367日誕生日大事典 「義門」の解説

義門 (ぎもん)

生年月日:1786年7月7日
江戸時代後期の真宗の僧
1843年没

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「義門」の意味・わかりやすい解説

義門
ぎもん

東条義門」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の義門の言及

【国語学】より

…《玉緒》の末書は,数多く著され,それらによって部分的にはいろいろの補訂が加わった。中で,最も見るべきものは,義門の《玉の緒繰分》と,中島広足の《詞の玉緒補遺》である。つぎに,成章の研究は,《挿頭抄(かざししよう)》と《あゆひ抄》とによって伝わっている。…

【東条義門】より

…若狭国小浜(現,福井県小浜市)の妙玄寺(浄土真宗)に生まれる。法名は霊伝,義門は通称である。幼時から聡明で学を好み,京都の高倉学寮に遊学し,また藤井高尚(たかなお)に歌文を学び,23歳で妙玄寺の住職となった。…

※「義門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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