羽咋鹿島両御郡拾壱組村々高免人数等(読み)はくいかしまりようおんぐんじゆういちくみむらむらたかめんにんずうとう

日本歴史地名大系 の解説

羽咋鹿島両御郡拾壱組村々高免人数等(村明細)
はくいかしまりようおんぐんじゆういちくみむらむらたかめんにんずうとう

一冊

解説 押水・邑知・甘田・土田富来・熊来・一青・島・矢田・上浅井・下浅井各組下の村につき、一村ごとに里方・山方・往還筋・町続・潟縁など立地条件、草高・定免・家数・人数・耕作馬数・稼・定小物成・社・寺・塩蔵・御林山・用水堤・御普請橋、預所との境塚などが記される。制作年代を明らかにしないが、各組の名称は天保一〇年組替えの組名に合致する。同年二月三輪宇八郎・真館弥左衛門・当摩太間連名で改作奉行所へ差出した羽咋鹿島両御郡村々高免帳(鳥屋区有文書)と照合すると、押水組は村数四一ヵ村・高一万四千一九六石余で両者合致し、邑知組は村数三八ヵ村は合致するが、高は本書で一万九千四六九石余、高免帳で一万九千四六二石余。甘田組は両史料とも二五ヵ村で高は一万二千一二三石余。土田組も三八ヵ村で高は一万四千二六九石余、富来組も四七ヵ村で高は一万一千八四〇石余と両史料間に差異はなく、熊来組は村数は三八ヵ村で両史料で変わらず、高は本書で一万六千六六七石余、高免帳では一万六千五五九石余。一青組は両史料とも四四ヵ村、高は本書で一万九千三七一石余、高免帳で一万九千三七五石余。島組は両史料とも二〇ヵ村、高は本書で五千五六一石、高免帳で五千五七六石。矢田組は両史料とも村数三九ヵ村、高は本書で一万六千六九〇石余、高免帳で一万六千六七一石余。上浅井組は両史料とも二六ヵ村、高は本書で一万七千四八五石余、高免帳で一万七千四三三石余。下浅井組は村数一五ヵ村・高一万三千七八四石余で両史料同じ。なお天保一四年の天保五年以来一村建高免年号等相調理書出申帳(加越能文庫、略称口郡新村調理帳)にみえる赤浦新村鶴尾尻村矢田新村・大田新村・堀替新村など本書にはみえず、成立は同一〇年以降一四年までの間と認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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