羽無村(読み)はなしむら

日本歴史地名大系 「羽無村」の解説

羽無村
はなしむら

[現在地名]矢掛町上高末かみこうずえ

上高末村の東北の山間に位置する。東は新本しんぽん(現総社市)など。正保郷帳では上高末村の枝村に「はなし村」が載る。延宝二年(一六七四)の備中国蔵入村々高帳(中山文書)に村名がみえ、高三三石余、庄屋は上高末村庄屋の兼帯。同五年の検地帳(東文書)によれば、茶に年貢がかけられている。文政一二年(一八二九)の村明細帳(矢掛町史)によれば、元禄一五年(一七〇二)遠州浜松藩領となり、享保一四年(一七二九)からは幕府領、同二〇年から元文四年(一七三九)までは大坂城代太田資晴領、翌五年再び幕府領となり、文政一〇年からは三卿の一橋領。同明細帳では家数二〇(ほかに寺五)・人数六四(うち僧四)、牛四、一三ヵ所の井堰があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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