羽黒山神社(読み)はぐろさんじんじや

日本歴史地名大系 「羽黒山神社」の解説

羽黒山神社
はぐろさんじんじや

[現在地名]上河内村今里

羽黒山の山頂に鎮座する。旧郷社、祭神は倉稲魂命。今里いまざと集落北方より登る本道と称する参道頂上まで急坂が続いて約八町、南は関白かんぱくから登る正面口で途中に七曲りの坂道がある。西は宮山田みややまだから、北は小室こむろから登ることができる。明治以前は羽黒山大権現と称していた。「出羽国三山雅集」に「人皇第七十代後冷泉院ノ康平年間、下野国山田郡ニ移ス」とあり、山田郡は山田郷の誤りで宮山田をさすといい、康平年間(一〇五八―六五)の創祀を伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報