翳扇(読み)かざえおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「翳扇」の意味・読み・例文・類語

かざえ‐おうぎかざへあふぎ【翳扇】

  1. 〘 名詞 〙 かざした扇。また、扇をかざして顔を隠すこと。→かざし扇
    1. [初出の実例]「罷出たるは此あたりに八百八禰宜(ねぎ)の子共、諸方の浪人友噪(ともさは)ぎにして、かさえ扇(アフキ)は、何しのぶぞかし」(出典浮世草子好色一代男(1682)二)

かざし‐おうぎ‥あふぎ【翳扇】

  1. 扇をかざすこと。特に、能の型の一つで、扇を右手に持って高く頭上におおうようにあげること。かざし。
    1. [初出の実例]「旅人も一夜切(やぎり)慰みにうかれかざし扇(アフギ)をするも有」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む