翳扇(読み)かざえおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「翳扇」の意味・読み・例文・類語

かざえ‐おうぎ かざへあふぎ【翳扇】

〘名〙 かざした扇。また、扇をかざして顔を隠すこと。→かざし扇
浮世草子好色一代男(1682)二「罷出たるは此あたりに八百八禰宜(ねぎ)の子共、諸方の浪人友噪(ともさは)ぎにして、かさえ扇(アフキ)は、何しのぶぞかし」

かざし‐おうぎ ‥あふぎ【翳扇】

扇をかざすこと。特に、能の型の一つで、扇を右手に持って高く頭上におおうようにあげること。かざし。
※浮世草子・武道伝来記(1687)四「旅人一夜切(やぎり)慰みにうかれかざし扇(アフギ)をするも有」

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