老年期精神病(読み)ろうねんきせいしんびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「老年期精神病」の意味・わかりやすい解説

老年期精神病
ろうねんきせいしんびょう

老年期にみられるすべての精神疾患の総称として用いられていることもあり、老年期になってから発症した精神疾患の総称として用いられていることもあるが、専門用語としての定義はない。英語のsenile psychosisという語に似ているが、これは老年(性)精神病と訳される場合が多い。この語も人によってさまざまな意味に用いられている。ある人はこれを老年痴呆(ちほう)senile dementiaと同じ意味で使っている。またある場合には老年期の精神疾患のすべてを意味し、またあるときには老年期の痴呆性疾患全体を含み、また他の場合には老年期の精神疾患のなかから老年認知症や統合失調症、そううつ病など病名のはっきりしたものを除いた残りのものをさしている。老年期精神病にしても老年精神病にしても、その概念はあいまい多義であり、学術用語として用いられることはいまではほとんどない。

[柄澤昭秀]

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