老視(読み)ロウシ(その他表記)presbyopia

翻訳|presbyopia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「老視」の意味・わかりやすい解説

老視
ろうし
presbyopia

老眼ともいう。水晶体弾性が減弱し,近くを見るために必要な調節を営むことができない状態をいう。老化現象一つ。水晶体は年齢とともに硬さを増し,網膜後方でしか結像しなくなるので,読書や近接作業では明視できなくなる。凸レンズのめがねで矯正する。

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世界大百科事典(旧版)内の老視の言及

【屈折異常】より

… 調節力は年齢によって違い,子どもでは大きく,年をとるにしたがって小さくなる。中年になって,水晶体の弾性が弱まって,近いところを見るときに必要な調節ができなくなった状態を老視(一般には老眼)という。42~43歳で発生する人が多い。…

【目∥眼】より

…42~43歳になると調節に必要な水晶体の弾性が低下し,近いところを見るときに水晶体が十分に厚くならず,近くが見えにくくなる。これが老視(いわゆる老眼)である。調節が行われるためには神経が正常であるとともに水晶体の弾性も必要である。…

【眼鏡】より

…〈両眼の前に常用するに適合した光学器械〉もしくは〈レンズまたは平板を細工して眼前に掛け視力の増進または眼の保護に用いるもの〉と定義される。視力の増進とは,近視,遠視,乱視等の屈折異常を矯正したり,老視(俗に老眼という)による調節の衰弱を補ってやったりして,生活上不便をきたさない視力を得るという意味である。
[視力の増進用の眼鏡]
 (1)近視 近視は屈折に比して眼軸が長いか,眼軸に比して屈折が強いかによって平行な入射光線が網膜前方に結像するような眼である。…

【老眼】より

…医学的には老視presbyopiaという。年をとって近くのものが見にくくなる現象。…

※「老視」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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