者結村(読み)じやけつむら

日本歴史地名大系 「者結村」の解説

者結村
じやけつむら

[現在地名]平田町者結

野市場のいちば村の北に位置する。近世は長良川右岸に立地。中世は尾張国に属していたとみられ、元徳三年(一三三一)五月二八日の悉曇字記奥書(名古屋市宝生院蔵)に「尾張国中島郡大須庄者結」とあり、同書が当地で書写されている。本能寺の変後、尾張国を領した織田信雄から、天正一一年(一五八三)九月一日、「じやけち」を含めて一四ヵ所で三千貫余の地が吉村氏吉に与えられている(「織田信雄宛行状」吉村文書)。同一二年の小牧長久手の戦では、羽柴秀吉方の軍勢が河を越えて「しやけち」および幡長はたおさに陣を取った(同年六月一〇日「織田信雄書状」同文書)。同一四年七月二三日この合戦の賞として「しやけちの郷」二六八貫八〇〇文など四千八一九貫余が氏吉に与えられた(「織田信雄黒印知行目録」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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