耳留まる(読み)ミミトドマル

デジタル大辞泉 「耳留まる」の意味・読み・例文・類語

みみとどま・る

耳とまる」に同じ。
「あまりおどろおどろしき事と―・りける」〈東屋

みみま・る

聞いて注意が向く。耳にとまる。
「たちはき、落窪の君の上を語り聞こえければ、少将―・りて」〈落窪・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「耳留まる」の意味・読み・例文・類語

みみ【耳】 留(とど・と)まる

① 角立って耳にさわる。耳ざわりに聞こえる。耳にはっきり聞こえる。耳立つ。耳にとまる。
源氏(1001‐14頃)東屋「大臣にならむ、贖労を執らんなとぞ、あまりおどろおどろしき事と、みみととまりける」
② 注意を向けて聞く。聞いて注意が向く。聞いて納得がいく。耳にとまる。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「しか、御みみとまるべくも侍らぬものを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android