耳遠い(読み)ミミドオイ

デジタル大辞泉 「耳遠い」の意味・読み・例文・類語

みみ‐どお・い〔‐どほい〕【耳遠い】

[形][文]みみどほ・し[ク]
聴覚が鈍い。耳がよく聞こえない。「年のせいで―・くなる」
聞きなれない。聞いても理解できない。「専門的過ぎて―・い話」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「耳遠い」の意味・読み・例文・類語

みみ‐どお・い‥どほい【耳遠】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]みみどほ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 耳がよく聞こえない。聴覚が鈍い。
    1. [初出の実例]「にし隣は七十あまりの姥(ばば)、然も耳遠し」(出典浮世草子好色一代女(1686)四)
  3. 聞きなれない。あまり聞いたことがない。理解しにくい。
    1. [初出の実例]「左いたくふるめきたれど、右いといとみみどほし」(出典:袋草紙(1157‐59頃)下)
  4. ( 聞きなれない意から ) 時代が離れている。時代が非常に古い
    1. [初出の実例]「人の言葉も変る物なれば、耳遠く成りたらむことは、人丸、赤人、躬恒、貫之よみたりとも、好みよむまじきやうにぞ承りし」(出典:夜の鶴(1278‐83頃か))

耳遠いの派生語

みみどお‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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