日本大百科全書(ニッポニカ) 「聖高原」の意味・わかりやすい解説
聖高原
ひじりこうげん
長野県北部、東筑摩(ひがしちくま)郡麻績(おみ)村と長野市南部の境にある聖山(1447メートル)山麓(さんろく)の高原。標高1000~1200メートルで、聖山高原県立自然公園となっている。地名は、鎌倉時代にこの地に道場を開いた聖(仏教の僧)にちなむとか、聖山周辺に湧水(ゆうすい)地が多く、地元ではこれを樋尻(ひじり)とよぶことによるともいわれる。近世は猿ヶ馬場峠(さるがばばとうげ)を越えて善光寺街道が通り、いまも旧道の一部が残っている。高原には人造湖の聖湖などがあり、別荘地、スキー場の開発も進んでいる。JR篠ノ井(しののい)線聖高原駅があり、国道403号が通じ、長野自動車道の麻績インターチェンジが近い。
[小林寛義]