聞番(読み)キキバン

精選版 日本国語大辞典 「聞番」の意味・読み・例文・類語

きき‐ばん【聞番】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、諸大名家の、交際、幕府との連絡に当たる渉外係。留守居、また諸家の情報収集係。聞番役聞役
    1. [初出の実例]「是々誠は法師にあらず、是こそ御当家五拾三人の聞番」(出典:浄瑠璃・柏崎(1698頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の聞番の言及

【留守居】より

…(2)諸大名の江戸藩邸におかれた役職。広義には江戸家老をも含むが,通例は聞役(ききやく)=聞番(ききばん)をさす。江戸常住の外交職で,幕府や諸大名から情報を集め,儀礼・交際など万事に失態のないよう取り計らうのが任務であった。…

※「聞番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android