聞継ぐ(読み)キキツグ

デジタル大辞泉 「聞継ぐ」の意味・読み・例文・類語

きき‐つ・ぐ【聞(き)継ぐ】

[動ガ五(四)]
人から人へと次々に伝え聞く。「昔から語りつぎ―・がれてきた話」
続けて聞く。
霍公鳥ほととぎす鳴き渡りぬと告ぐれども我―・がず花は過ぎつつ」〈・四一九四〉
[類語]聞き及ぶ伝え聞く漏れ聞く聞き込む・漏れ承る・聞き知る聞き付ける聞き齧る・耳に達する・聞き伝える人づてに聞く伝聞仄聞又聞き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「聞継ぐ」の意味・読み・例文・類語

きき‐つ・ぐ【聞継】

  1. 〘 他動詞 ガ四段活用 〙
  2. 続けて聞く。ひき続いて聞く。
    1. [初出の実例]「ほととぎす鳴きわたりぬと告ぐれどもわれ聞都我(ききツガ)ず花は過ぎつつ」(出典万葉集(8C後)一九・四一九四)
  3. 人から人へと、次々に伝え聞く。人づてに聞く。伝聞する。
    1. [初出の実例]「後の代の 聞継(ききつぐ)人も いや遠に 偲ひにせよと」(出典:万葉集(8C後)一九・四二一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android