聞き齧る(読み)キキカジル

デジタル大辞泉 「聞き齧る」の意味・読み・例文・類語

きき‐かじ・る【聞き×齧る】

[動ラ五(四)]物事一部分、またはうわべだけを聞いて知る。ちょっと聞いただけの知識を持つ。「新しい学説を―・っただけの議論
[類語]聞き及ぶ伝え聞く漏れ聞く・漏れ承る・聞き継ぐ聞き込む聞き知る聞き付ける・耳に達する・聞き伝える人づてに聞く伝聞仄聞又聞き

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精選版 日本国語大辞典 「聞き齧る」の意味・読み・例文・類語

きき‐かじ・る【聞齧】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物事の一部分や、うわべだけを聞いて知る。少し聞いてなんとなく知っている。多く、深く理解しないで、表面的な知識しか得ていない場合にいう。
    1. [初出の実例]「草履取名残の裏と聞かじり」(出典:雑俳・柳多留‐初(1765))
    2. 「此間鳥渡其話を聞かじッて、言って遣りますとね」(出典:妻(1908‐09)〈田山花袋〉四四)
  3. 聞いて耳にとどめる。
    1. [初出の実例]「今の屁の音をききかじり、今のはなんだと小声にきく」(出典:咄本・譚嚢(1777)盗人)

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