聞知る(読み)キキシル

デジタル大辞泉 「聞知る」の意味・読み・例文・類語

きき‐し・る【聞(き)知る】

[動ラ五(四)]
聞いて知る。「うわさで―・ったかぎりでは」
聞いてわかる。聞いてその意味を理解する。
「あはれと―・るべき人もあらじと思ふに」〈徒然・四四〉
[類語](1聞き及ぶ伝え聞く漏れ聞く・漏れ承る・聞き継ぐ聞き込む聞き付ける聞き齧る・耳に達する・聞き伝える人づてに聞く伝聞仄聞又聞き/(2承知把握知る心得る悟る分かる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞知る」の意味・読み・例文・類語

きき‐し・る【聞知】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 聞いて知る。聞き分ける。聞いてその意味を理解する。また、楽の音などを聞いて、その趣を解する。
    1. [初出の実例]「是に其の御子聞知(ききしり)て驚きて、乃ち当芸志美美を殺さむと為たまひし時」(出典古事記(712)中)
    2. 「笛をえならず吹きすさびたる、哀と聞しるべき人もあらじと思ふに」(出典:徒然草(1331頃)四四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android