職業移動(読み)しょくぎょういどう(英語表記)occupational mobility

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

職業移動
しょくぎょういどう
occupational mobility

社会移動を個人の職業間の移動 (水平的移動) や職業上の地位の変化 (垂直的移動) を指標としてとらえることをいうが,これは結局職業分化,構成の観点からとらえる社会変動分析の一方法である。 1930年代の大不況下のアメリカで始められた。この両者はそれぞれ個人の職歴の変化として現れる世代内移動と,親子の間の世代間移動に分けることができる。さらに,農村から都市への労働力の流出という地域的移動としてもとらえることができる。一般にブルーカラーホワイトカラーでは,前者よりも後者のほうが垂直的移動が大きい。また親子の職種を比較すると,非常に隣接した職業分布を示すといわれる。ただし,このような職業移動も,社会全体の構造,産業化,都市化などの社会的変動と複雑,密接な関連をもちつつ変化していることに,常に留意する必要がある。

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