股肱の臣(読み)ここうのしん

精選版 日本国語大辞典 「股肱の臣」の意味・読み・例文・類語

ここう【股肱】 の 臣(しん)

  1. 一番頼みとする部下補佐としてたよりになる臣下。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「こかうの臣(シン)ともいつつべき奴一人つかひしに」(出典:咄本・春袋(1777)宝船)
    2. [その他の文献]〔史記‐太史公自序〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「股肱の臣」の解説

股肱の臣

補佐役として、最も頼りになる家来や部下のこと。

[使用例] 見覚えがござりまする。――彼こそ、家康股肱の臣、本多平八郎にちがいありませぬ[吉川英治新書太閤記|1939~45]

[由来] 「史記太史公自序」の中で、王や皇帝を支える臣下たちのことを、「股肱の臣(手足となって働く臣下)」と表現しているところから。「股」は太もも、「肱」は二の腕を指す漢字です。

〔異形〕股肱/股肱の者。

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