肩当て(読み)カタアテ

デジタル大辞泉 「肩当て」の意味・読み・例文・類語

かた‐あて【肩当て/肩宛】

物を担ぐとき肩に当てるもの。
ひとえ長着の衿肩まわりや肩の部分を丈夫にするため、肩の裏側につける布。
寝るとき肩に当てて冷えるのを防ぐ布。
具足肩上わたがみの下の襟回りに当てるもの。

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精選版 日本国語大辞典 「肩当て」の意味・読み・例文・類語

かた‐あて【肩当・肩宛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 着物の裏の肩のところに付け添えた布帛
    1. [初出の実例]「世のさがになりて、かたあて、腰当て、烏帽子とどめ、冠とどめなどせぬ人なし」(出典:今鏡(1170)八)
  3. 寝る時に、枕と肩の間にはさんで寒さを防ぐ布帛。
  4. 貫頭の打掛(うちかけ)一種
  5. 具足のわたがみの下の襟回りに当てる亀甲金(きっこうがね)を包んで菱綴(ひしとじ)にした布帛。
    1. [初出の実例]「禰宜等の肩当錦綾を奪取之間」(出典:太神宮諸雑事記(11C中か))
  6. 舶来南蛮胴(なんばんどう)付属のマンチラを饅頭肩当(まんじゅうかたあて)といい、これにならって布帛の家地に板金(いたがね)を包んだ小具足。

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