胎中天皇(読み)タイチュウテンノウ

精選版 日本国語大辞典 「胎中天皇」の意味・読み・例文・類語

たいちゅう‐てんのう‥テンワウ【胎中天皇】

  1. ( まだ胎内にあるうちに、国の政をとった天皇の意 ) 記紀所伝で、応神天皇の異称。熊襲(くまそ)征伐途中仲哀天皇が急死し、神功皇后は懐妊のまま熊襲・三韓征伐に遠征し、帰国後応神天皇を生んだと伝えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の胎中天皇の言及

【応神天皇】より

…諱(いみな)は誉田別(ほんだわけ)という。ただ《古事記》には,大鞆和気(おおともわけ)ともあり,胎中(たいちゆう)天皇とも称された。《日本書紀》によると,仲哀天皇は西征のさなかに没し,皇后が三韓に遠征したさいにはすでに胎内にあり,遠征から帰ったのち,筑紫で生まれたという。…

※「胎中天皇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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